形見で死別の悲しみを癒す 死別カウンセラー

あなたの答え探しに寄り添う
心のもつれを紐解く
死別カウンセラー 石本 裕水香(ゆみか)です。

大切な人が残した服や身につけていた物を身につけると心が落ち着くという話しを時々うかがいます。

アメリで暮らしていた時、「Unsolved Mysteries」(未可決の謎)というテレビ番組を見るのが好きでした。実際に起きた未解決の事件やストーリーを紹介する番組でした。

20年以上も前に見た番組ですが、今も記憶に残っているエピソードがあります。

莫大な資産を残して亡くなった一人暮らしの高齢の女性について紹介していました。女性はいつも男物のシャツやセーターを着ていました。以前、女性は夫と二人で暮らしていましたが、夫が亡くなった後、夫のシャツやセーターを着ていたそうです。

寡黙で人付き合いを好まないため、彼女のプライベートを知る人は誰もいませんでした。男物の服を着ている「風変りなお婆さん」と近所の人はうわさをしていました。

女性の死後、彼女には身寄りがなく、遺書も見つからなかったため、番組で、この女性の遺産を受け取る権利のある親族を探していました。アメリカでは日本のように戸籍制度がないため、故人の親族の情報は簡単につがならないようです。

女性の家には、夫と一緒に撮影した写真がたくさん見つかりました。仲睦まじい夫婦の写真でした。

その後、女性の遺産の相続人が見つかったのかどうかは不明です。

番組を見ていた当時、夫のシャツやセーターを着続けて暮らしていた女性のことを私は不思議に思いました。今になると、この女性がなぜ夫の服を着て生活していた気持ちが理解できます。

女性は旦那さんの形見の服を見につけることで自分をなぐさめていたと思います。大切な人のシャツやセーターを着ることによってぬくもりを感じ、安心できたのではないでしょうか。

時々、私も息子が残した腕時計を手に取って眺めていることがあります。無意識のうちに腕時計によってなぐさめられているような気がします。

故人が身につけていた指輪、腕時計、キーホルダー、筆記用具などを触れたり、眺めることでも心を落ち着かせることにつながります。

手元に置ける供養として遺骨や髪から作ったダイヤモンドなどのジュエリーが人気になっていると聞きました。大切な人といつも一緒にいる実感ができると温かい気持ちになれるのかもしれませんね。

心がざわつく時、形見に触れることはとても落ち着きます。

私はあなたを心から応援しています。

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